Ghaneveille -収容幻想-

Ghaneveille -収容幻想- について

この作品は、上海アリス幻樂団様による弾幕STG"東方Project"シリーズと楽曲CD"ZUN's Music Collection"シリーズ 、及び共同怪異創作サイト"SCP Foundation"の二次創作作品です。ここではまず、いずれかを詳しく知らない方向けに、簡単に両作品の概要を説明します。「もう知っている」という方は、後半のガイドライン解説まで読み飛ばしていただいて構いません。

東方Projectシリーズは、ZUN氏(通称、神主)が個人で制作している弾幕シューティングゲーム(STG)です。現在までに20作品近くが製作されており、その派生作品にあたる書籍などもいくつか出版されています。このゲームでは、忘れられた者達の楽園である「幻想郷」を舞台とし、キャラクター同士が「弾幕ごっこ」と称する決闘を交わすことによってストーリーが進行します。登場キャラのほとんどは少女であり、彼女らはしばしば民俗学・宗教学・神話学的なバックグラウンドを持っていて、妖怪や妖精、神や霊、歴史上の人物などがモデルになっています。いくつかの例外はありますが、東方Projectのメイン系列の作品は、ゲームシステムの構築からキャラクターのデザイン、ストーリーやセリフ、各ステージのBGMに至るまで"全て"ZUN氏一人のみが製作しています。こうして統一感を持って創造された作品体系・世界は、多くのファンの創作意欲を掻き立て、これまでに数え切れないほどの二次創作同人誌・アレンジCD・東方小説が製作されています。東方というジャンルは、原作そのものはもちろん、原作を土台とするこうした二次創作を通して長く愛され続けています。

ZUN's Music Collectionシリーズは同じくZUN氏が製作する音楽CDです。現在までに9作品が発表されています。CDのブックレットには音楽になぞらえたショートストーリーが含まれており、第二作目以降は霊能力者サークル「秘封倶楽部」のメンバーである二人の女子大生の物語が展開されています。こちらも同様に数百を超える二次創作作品が様々なファンにより制作されています。当作品もその一つになります。

一方のSCP Foundationは、世界中のたくさんのクリエイターが作品を投稿し合うことで形成された一つの共同創作サイトです。米国の4chにて投稿された、「特別収容プロトコル」という架空の報告書の形式を持つ都市伝説風のコピペを発祥とします。以降、類似した様々な派生作品が投稿され、それらをまとめるサイトもでき、共有される世界観が固まっていきました。

SCPとは、確保(Secure)・収容(Contain)・保護(Protect)の対象となる、現代科学を逸脱した異常物体・現象・存在・概念などを指す呼称であると同時に、それらを管理するために必要な手順"特別収容プロトコル(Special Containment Procedures)"が書かれた報告書を指す略称でもあります。作品世界内では前者を"SCPオブジェクト"や"オブジェクト"と呼ぶのに対し、後者を単にSCPと呼ぶことが多いです。SCP財団(SCP Foundation)は、特別収容プロトコルを用いてこれらの異常物体を確保・収容・保護している組織であり、一般の人間にはその存在は知られていません。財団は自身の存在やオブジェクトの秘匿のために、記憶処理という技術を用いて一般人の記憶を部分的に消去したり、カバーストーリーという嘘の情報を流布したりします。また財団はSCPの封じ込めのために、現存する施設を偽装した施設"サイト"や、存在そのものを知られていない施設"エリア"を保有しています。世界各地には財団の職員や財団所属の機動部隊が潜んでおり、SCPオブジェクトの研究や緊急時の対応などを行っています。

現在のSCP財団のWebページは、各SCPを特別収容プロトコルによってナンバリング分けしてまとめたデータベースであるという体を取っていますが、同時に初めてSCPに触れる人に向けた基本情報も掲載しています。より詳しく知りたい方は、日本語版SCP財団ホームページ(http://ja.scp-wiki.net/)の「SCPの世界観」のタブに載っているページを閲覧することをお勧めします。

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上海アリス幻樂団様とSCP Foundationでは二次創作の扱いついてのガイドラインが多少異なります。以下では、まずその違いについて説明し、それからその違いを踏まえた上での当作品の位置づけについて説明します。

それぞれのガイドラインは以下の通りです。

○上海アリス幻樂団様
上海アリス幻樂団様の二次創作に対する指針は、以下のサイトに記されています。

ただし、企業に対しては以下のガイドラインにより追加の制約がかかっています。

上海アリス幻樂団様は二次創作に関して寛容であり、これまでにも極めて多くの二次創作が行われてきましが、そこには必ず守らねばならない制約があります。それは

創作物の流通は同人の範囲に限り、商業流通させてはならない

という制約です。同人の範囲の流通とは、漫画、小説、ゲーム、CG、グッズ、コスプレ等の作品を自身のホームページ上に公開したり、即売会で頒布したり、同人ショップで委託販売したりすることを指しています。反対に商業流通とは、作品を出版社に持ち込んで販売を行ったり、企業に依頼してアニメーションや映画を作ったりするなど、同好の士の間の繋がりを逸脱して「公衆の目/手に触れる」形で作品を流通させることを指します。 これまで慣用的に行われてきた「同人的な創作活動」の範囲で二次創作をしてください、というのが上海アリス幻樂団様の持つ最も重要な理念です。

○SCP Foundation
SCP Foundationの創作ガイドラインには、

が用いられています。こちらも創作活動を活発にするのに優れたライセンスになっています。このライセンスにおいて守るべき条件は二つです。

  • ①表示: オリジナルの作品が分かるように適切なクレジットを掲載し、ライセンスへのリンクを共有し、オリジナルに対し手を加えた部分があればその旨を記述する。
  • ②継承: オリジナルに対し手を加えた部分があれば、その部分にも同様のライセンスを引き継ぐ。

このライセンス下では、自分が手を加えた部分に、更に別の人間が手を加えることが容易に起こります。そして手を加える側の人間がこのライセンスを守っている限り、手を加えられた側は一切口出しをしてはいけないことになっています。ここで重要なことは、①②を守っていれば、その流通経路は問われないという点です。例えばあなたがある他人のSCP作品を元に同人小説を書いたとして、その同人小説が更にまた別の人間によって映画化されたとしましょう。各段階でライセンスがきちんと継承されていれば、元記事の作者も小説を書いたあなたも、その映画がハリウッドで放映されることを許さなければなりません。もちろん、その映画のスタッフロールには、元記事の作者とあなたの名前が原作として掲げられているはずです。 このように創作に創作が重ねられ、連鎖するように作品が発展していくのが、SCP FoundationおよびCC BY-SA 3.0の適用される作品群の持つ大きな特徴です。

この二つを踏まえ、両作品を最大限尊重した上で、当作品の位置づけを以下の通りに宣言します。

『Ghaneveille -収容幻想- は上海アリス幻樂団様の作品をオリジナルとする二次創作であり、その流通は同人誌即売会での頒布と同人ショップへの委託販売、または個人に対する直接販売という形のみで行います。同時に当作品中の"上海アリス幻樂団様とは直接関係の無い"あらゆる部分は、 SCP Foundation (http://www.scp-wiki.net/) 及び SCP財団(http://ja.scp-wiki.net/) をオリジナルとする二次創作あり、その部分にはクリエイティブ・コモンズ 表示 - 継承 3.0 非移植 (CC BY-SA 3.0) (https://creativecommons.org/licenses/by-sa/3.0/deed.ja)が適用されます。』

以上を了承した上で、どうぞ作品をお楽しみください。

酉京都怪奇倶楽部 そひか
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